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【バックナンバープレイバック Vol.12】

By inoue, 2019-06-13

Vol.12(2014年3月号)の表紙は、六本木ヒルズをバックに、キメキメな立ち姿を披露してくれた秋山氏のビジュアルイメージが印象的。

このロケが行われたのは、年の瀬も迫った前年の12月下旬。

雪混じりの冷たい雨が降る中で強行撮影となったが、3月号というコトで着用ウェアは薄手の春物であり、冷え込む夜の屋外撮影でのキツさは言葉に表せないほど。

そんな寒さを微塵にも感じさせない秋山アニキのプロっぷりが感じられるワンカットになっている。

 

 

この号の巻頭特集記事は『ALL JAPAN REALSHOOTING 2014』と題したストリートスナップ企画。

東京、大阪、名古屋の3都市を中心に敢行したファッションスナップは、これまで以上にボリュームUP、多くのトレンドセッターたちを取り上げた。

その中でも注目したいのは、本誌モデルのARATA。既にこの時期から「脱・ツヤっ気」を果たし、ストリートカジュアルに傾倒。

その後に誕生する彼のブランド『RAZZ』のルーツとなるようなスタイリングが、この頃から垣間見えるのが特徴だ。

グリーンのアウターとインナーの赤のコントラストが、多層的なカラー使いで季節感を演出している。

 

 

それに対して、イタカジをこよなく愛していたのがAMI。

この頃から既に、完成度の高い艶コーデを披露してくれている彼のファッションは、コートのサイジング、くるぶし丈のボトムなど、随所に計算され尽くした洗練スタイルであり、センスの良さを感じさせる着こなしは読者からの支持も高かった。

ボリューム感のあるトップスとタイトにまとめたボトムラインのシルエットで、スタイリッシュな風貌に仕上がっている点に注目したい。

 

 

当時のトレンドアイテムとして挙げられるのが、カラフルなダッフルコート。

既にストリートではPコートが人気を博していたが、さらにコートスタイルに拍車をかけたのが、このダッフルコートだった。

本誌でも、着まわし企画でキャッチアップするなど、注目のアイテムとして猛プッシュしていたコトが伺える。

 

 

また、この時期のファッションを語る上で外せないのが『柄物』。

中でもカモフラ柄は、男の定番アイテムの1つと言えるだろう。

それまでは、ミリタリーゆえにその武骨さや、カジュアルに特化したイメージが強かったカモフラ柄アイテムだが、その柄をエレガントにこなす術は、まさにビタ男ならでは。

従来の価値観に囚われず、良いものを取り入れていくという貪欲な姿勢は、まさにファッショニスタの称号に相応しい。

 

 

ネイティブ柄もこの頃、リバイバル的に脚光を浴びたパターンの1つ。

軽く羽織れるボアやニットを中心に、各ブランドからも数多くリリースされていた。

オールドサーフ的な着こなしとも相性が良いネイティブ柄アイテムは、1990年代後半のネイティブブームをリアルに体験した、当時のブランドディレクターたちならではのチョイスと言える。

 

 

モノトーンの配色とオーセンティックな雰囲気が魅力の千鳥格子の柄物も見逃せない。どちらかと言えば冬スタイルにハマる千鳥格子柄アイテムだが、春アイテムとの合わせで使えるという汎用性の高さもあって、本誌企画でも取り上げている。

アウターからパンツ、小物まで、効果的に取り入れるコトでスタイルをブラッシュアップさせるその実力は、今も色褪せていない。

 

 

ファッション企画以外で思い出深いのは、巻末グラビア『FACE OFF』。

淀みなく続いた当連載は、この号で14回目を迎え、キャスティングとセンスにますます磨きをかけていた。

特にこの回は、東宮編集長的に大満足な仕上がりであり、今なお思い出深い撮影だったのだとか。

……で、そのグラドルは誰かって?

それは敢えて内緒にしておくので、興味があったらビターのバックナンバーをチェックしてみようw

 

 

井上 晋太郎