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【バックナンバープレイバック Vol.20】

By inoue, 2019-08-08

今回紹介するのは、2015年10月号。

発売が8月24日ということで、夏の名残を感じつつ秋物もピックアップしていくという、ある意味編集部にとって毎年難易度が高いのが、この10月号なのである(笑)。

特別表紙には、まだ若干の初々しさが残る「GENERATIONS from EXILE TRIBE」を起用。

ただ、その立ち振る舞いやそれぞれキャラの立ったルックスから、4年後のいまの姿を想像させるに十分なスター性を、彼らは既に持っていた。

メンバー7人がそれぞれ雰囲気の異なるスタイリングに身を包みながらも、どれも「GENERATIONS」らしさを感じさせる、そのキャラクター性にも注目してほしい。

 

 

そんな、打ち出し方が難しい10月号の巻頭ファッション特集は「初秋のデニム活用術」。

まさに男の定番であるデニムを、様々なコーデサンプルで穿きこなす企画である。

「男のスタイルに欠かせないマストは、秋から本番です!」との謳い文句通り、男の持つ硬派さと艶っぽさを併せ持つ、絶妙なスタイリングを提案している。

まだ残暑が厳しい時期とはいえ、いつまでも真夏全開のコーデでは大の大人が恥ずかしい――。

そんな細かいニュアンスを、確実にキャッチアップしていた点が目を惹く。

白亜のロケ地で、マグカップを手にしたARATAのサンプリングコーデは、ホワイトシャツなど白系を基調としたトップスに、濃いデニム生地&ハードな色落ちが印象的なインディゴブルーとのコントラストが秀逸。

足元にアクティブな柄のVANSスニーカーをチョイスしている点もセンス良しである。

 

 

第2ファッション特集「鉄板コーデ「長袖×ショーツ」勝利の方程式」では、夏から秋に重宝必至な長袖×ショーツの着こなしも提案。

この“スタイリッシュでセクシー”な組み合わせもショーツ命のビタ男にとっては外せないスタイルであった。

適度に季節感も取り入れられるし、困った時の神的コーデと言えよう。

やはり当時も、ヒザ上は必須!

秋を意識した長袖と、夏らしさを残すショーツの組み合わせは、まさにこの時季だけしか楽しめない旬なオシャレ。

見開き扉では、ARATAとARUの2人がお台場をバックにポーズをきめる。

8月24日売りということは、当然撮影時期は7月下旬~8月上旬の夏真っ盛りであり、クールに決める2人も内心はさぞかし暑さに辟易していたことは想像に難くない(笑)。

 

 

別ページでは、「BITTER的「ド定番」こなしLOOK BOOK」と題したアイテム着まわし企画にページを割いている。

その中では、夏の定番ウェアであった“ボタニカル柄ショーツ”の着回し例も紹介。

モデルを務めるのは、MASATOSHI、ARU、TAKAと、今もお馴染みのメンバーが並ぶが、今現在と比べると4年前の彼ら、肌のツヤと黒さが際立っている気が…(笑)。

2015年初秋になっても、ボタニカル人気は相変わらず高かったことからも、この企画の反響の大きさが伺える。

いま見返してみると、ひとつのアイテムの寿命が、いかに伸びたかがわかるだろう。

かつて、1シーズンでコンスタントにトレンドを消費していた時代と比べると、まさに隔世の感がある。

 

 

スナップ企画「TOKYO REAL SHOOTING!」を見ると、撮影時期が8月上旬だけあって夏全開コーデが多め(笑)。

当然のことながら、ボタニカル柄の支持率の高さもしかりである。

しかし何人かの「早い」ファッショニスタが、秋のニュアンスを積極的に取り入れている点にも注目したい。

……にしても、見開きには元ソウルジャパンモデルに元メンエグモデル、さらに元センターGUYと、濃ゆ~いキャラが詰まっていて、残暑の息苦しさを増幅させてくれている(笑)。

 

 

夏が終わりを告げると共に、ストリートも秋の声が聞こえてくるようになった。

2015年ファッションの秋、ビターが提案するスタイルに身を包んだファッショニスタたちの装いで、渋谷の街は色付くことになる――。

 

 

井上 晋太郎