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【バックナンバープレイバック Vol.24】

By inoue, 2019-09-04

今回取り上げるバックナンバーは、2016年6月号。
4月後半=ゴールデンウィーク直前という、そろそろ気候的にもテンション的にも半袖が気持ちいい時季ってことで、この号でのメインのファッション特集はTシャツ&ショーツ。
タイトルもそのままズバリ『Tシャツ・ショーツ一番乗り!』である。
“ヌケ感”が信条のビタ男カジュアルとしては、シンプルなTシャツ&ショーツスタイルをまず究めるのが常套手段。
ここでは、フェススタイル映えを意識したアイテム選びやスタイリングのコツなど、注目のトレンドの先取りを提案している。
デコラティブなスタイリングにせず『サイジングと色使いで潔く勝負する』というのが、これまでのムーブメントと大きく異なる最大のポイントと言えよう。
扉の見開きでは、抜けるような青空の下、まるで西海岸を思わせるロケ場所でTAKAがポージングを決めている。
ホワイトベースに水色のワンポイントが粋なDEEPのシンプルTシャツに、ビビッドな色使いが目を惹くショーツのコントラストが夏感バッチリ!
 
 
巻頭特集と連動してか、表紙の秋山アニキもサーフリゾートなTシャツ&ショーツでリラックスした表情を魅せている。
柔らかいイエロー系カラーのTシャツと、黒をベースとしたショーツでコーデにメリハリをON。
もっとも、ファッション以上に目につくのが、そのぶっとい腕まわりの筋肉。
今にも服が裂けそうで、まさにリアル”ケンシロウ”である。
 
 
2016年は「フェス」というキーワードが本格的に台頭してきた時期でもある。
元々パリピ属性の強いビタ男たちにとって、もはやフェスに繰り出すことはスタンダードな遊びのひとつとなった。
そのTPOに合わせるべく、2016年はフェスコーデ特集が多かったことも他の年と違うところ。
この号では『BITTER流フェスコーデガイド』と題した記事を掲載している。
扉からしてゴキゲンなこの企画は、BITTERの名物フリーライター・KRAY-Gの手によるものだ(笑)。
 
 
ファッションはもちろん、読み物企画もフェス情報で溢れていた。
レギュラー企画『BITTER’S CUTTING EDGE』では、扉ぶち抜きでフェスの最新情報を特集している。
この号に限らず、カッティングエッジではイベントリポートやスナップなど、フェス系の記事が誌面を飾ることが多かった印象だ。
 
 
また、ザック・エフロンが主演を務めたフェス映画「WE ARE YOUR FRIENDS」とのタイアップ企画では、オリジナルデザインのTシャツなどもリリース。
日本の夏、パリピの夏を彷彿とさせるページの雰囲気も秀逸!
シンプルながらキャッチ―なデザインで、真夏のフェスを盛り上げること必至のイカした仕上がりが魅力である。
バリエーションも豊富なので、仲間内でもかぶりにくいのも嬉しい限りだ。
 
 
セットアップ人気もますます高まり、さながらキャッチーなトレンドが2016年の巷には溢れかえっていた。
『”海を感じる”初夏のセットアップSTYLE』の見開きでは、MASATOSHI&TAKAの2人がセットアップに身を包んでいる。
サーフなイメージでまとめた爽やかな誌面構成からは、夏への期待とドキドキ感がビンビンに漂ってくる。
 
 
“フェス”というキーワードとともに、アッパーなファッションが大ブレイクを果たした2016年。
ビタ男の季節である夏本番を前に、ストリートはまるで祭りの前夜のような熱気で溢れていた。
初夏にふさわしい活気づいた雰囲気は、もしかしたらこの年が最高潮だったかもしれない。
そんな高揚感に急かされるように、ビターはさらなるトレンドを追い求め、加速してゆく……。
井上 晋太郎