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【バックナンバープレイバック Vol.28】

By inoue, 2019-11-20

久しぶりとなる今回、取り上げるのは2017年1月号。

 

 

 

 

表紙は店頭でもバッチリ目を惹くこと間違いなしのモノクロ仕様!

モノクロ処理された写真のスパルタンな雰囲気が、硬派な風格を醸し出している。

表紙モデルは、もちろん秋山アニキ。

シングルライダースを肩掛けして、粋なポージングを決めてくれた。

当時のトレンドらしく、あえてシャツとスウェットパンツでライダースをゆるく着こなしている点にも注目したい。

一部タイトルに取り入れたオレンジのビビッドな発色もセンス良し!

 

 

 

 

巻頭のファッション特集では、季節に合わせた黒系アイテムの着こなしにフィーチャーした「今すぐ欲しい冬の黒アイテム」。

黒とはいえ、ハード一辺倒な着こなしではなく、適度なヌケ感やこなれ感を取り入れた《カジュアルスタイル》を提案。

多様性に応えるべく、様々な黒アイテムをピックアップしているのが2017年ならでは。

 

 

 

 

重くなりがちな黒主体の冬コーデをカジュアル上手に魅せるサンプリングコーデも紹介している。

モデルのTAKA&RYUJIの2人の軽妙なやりとりも微笑ましい。

ブラックベースのスタイリングながら、柄やロゴ、そしてシューズなどの小物使いでコーデに奥行きを与えているテクニックは、今見ても参考になる要素が詰まっている。

 

 

 

 

続くアウター特集では、2014年頃から定番アウターに返り咲いたMA-1、そしてスカジャンを取り入れた最新コーデを提案。

題して「スカジャン&MA-1 真冬はインナー×小物で魅せる」。

一応、タイトル的にはスカジャン&MA-1の2大アウターといった構成だが、誌面的により力を入れて取り上げていたのがMA-1。

元々ミリタリーアイテムであるMA-1だが、既にこの頃はファッションユースとしてデフォルメされたモデルが豊富にリリースされており、MA-1と一口に言ってもそのルックスや雰囲気は様々。

そんな多種多様な中から自分の個性にピッタリとハマる一着を、読者の皆も当時ゲットしたことだろう。

カジュアルスタイルのウェアという先入観のあるMA-1を、アダルトスタイルに着こなす着回し術は目から鱗もの。

ワンランク上の大人ファッションで、他人との差別化を図りたいファッショニスタたちにとっては必読の記事となったことだろう。

 

 

 

 

後半のファッション企画「BITTERな男の「リラクシン・ウェア」カタログ」では、部屋着のオシャレを特集。

リラクシンな着心地とファッション性を持ち合わせた秀逸なアイテム群は、今見ても流行り廃りを感じない完成度だ。

特にイチオシしているのが、スキニースウェット&セットアップのスタイリング。

カラダのラインにほどよくフィットしたシルエットが、部屋着をオシャレに仕上げてくれている。

部屋でリラックスしながらも、近所にサクッと外出できちゃう――そんな、良い意味で「肩肘張らない」ファッションこそ、オシャレの楽しさを気づかせてくれるキッカケになるかも?

 

 

 

 

この号のストスナを振り返って見ると、一部にライダース人気の高さがうかがえる。

凛とした冬の空気感の中、レザー特有の光沢と重厚感が、ファッションに艶を加えてくれている。

しかし、街の達人の着こなしを見ていると、特定のアイテムに頼らなくとも雰囲気を完成させている点に気付かされるだろう。

多様化するトレンドが、いよいよ佳境を迎えたということだろうか。

 

 

 

 

さて、取材時期の2016年秋には、既に盛況を極めていた《ハロウィン文化》。

こちらは渋谷ではなく、名古屋で開催されたハロウィンイベント「HAUNTED HALLOWEEN@久屋大通り公園 久屋広場 野外特設会場」の模様を掲載。

記憶に新しい2018年渋谷での狂乱騒ぎをピークに、「ハロウィンが下火になるのでは?」という見方も一部ではあるが、ぜひともそんなつまらない時代にはならないでほしいもの。

 

 

トレンドは雑誌やブランド、メディアだけが作り上げるものではない。

その根底にはストリートでの着実な支持があってこそ。

自然発生的に始まり、年々盛り上がりを見せるハロウィンのように、再び渋谷から若者カルチャーが生まれることを期待したい。

 

 

井上 晋太郎