記事

【バックナンバープレイバック Vol.29】

By inoue, 2019-11-27

今回取り上げるのは、2016年12月下旬に発売された、2017年2月号。

 

ちなみに雑誌ではお馴染みのこの「実際の発売月と月号の違い」、これは雑誌業界独自の「再販制度」が第一の理由。

書店は雑誌を定価で販売しないとならないが、一定期間が過ぎても商品が売れなかった場合、返品条件に従って商品を取次に返品することができる。

つまり、発行日を先付けすることで、再販指定期限を先延ばしできるという事情である。

もちろん発行日の設定には決まりがあり、月刊誌&隔月刊誌の場合は発売日から40日先の月号に設定可能。

そのため、12月下旬のビターは翌年2月号となるわけだ。

 

それ以外にも、特にファッション誌ならではの事情もある。

例えば、1月下旬に発売される号は3月号となるが、誌面内の特集記事も3月(春)のウェアや着こなしを紹介しているため、内容に準じた月号の方が誌面内容的にも合致するのだ。

 

 

と、雑誌豆知識を披露したところで本題に入りたい(笑)。

 

 

 

 

真っ白なダウンに身を包んだ秋山アニキと、水色のロゴ&キャッチが爽やかな2月号は、コンビニや書店でのインパクトも抜群!

ポケット外側に入ったスカルのワンポイントがアクセントになっている。

誌面内容的にも、掲載アイテムは冬物オンパレード。

 

 

 

 

 

 

巻頭特集では『艶なオトコは「スタイリッシュ」で「あったかい」!』と題した、真冬コーデの上手な着こなしをレクチャー。

いつもよりもHOW TO的な記事を増やし、ビギナーでも実用性の高い構成となっている。

ARATA&SHINTAROがモデルを務めた当該企画、扉で見せる2人の素の笑顔が印象的。

冬のキーアイテムを主軸に取り上げていて、この記事だけで旬な冬コーデのスタイリングがバッチリ。

特に冬に悩みがちなシルエット崩れを解消するための方法、色気の出し方、アウターに高相性なインナーなども載っており、当該バックナンバーをお持ちのユーザーはもう一度読み返してみてもアリだ。

 

 

 

 

真冬アウターに特化した特集企画『指名買い「真冬アウター」最終章』でメインに据えたウェアがチェスターコート。

2016~2017年初頭にかけて人気を博したチェスターコートは、エッジの効いたAラインシルエットで、アダルトな雰囲気をさらに盛り上げてくれる逸品だ。

クリスマスや年末年始など、艶っぽいイベントが増える時季ゆえに、こういったアダルトでスタイリッシュな着こなしは必須。

こちらの企画では、MASATOSHIとARUの2人がモデルとして登場している。

爽やか系のMASATOSHIとアダルト系男子のARU、それぞれ異なる彼らの良さを引き出してくれるチェスターコートは、今でも注目すべきウェアの1つである。

そんなチェスターコートに合わせたいナンバー1小物「ストール」も一緒に取り上げている点など、痒いところに手が届いた誌面作りも心憎い。

 

 

 

 

チェスターコート人気はストリートでも如実に反映されていて、様々なコーデサンプルが散見された。

カラーとしてはブラックが人気ながら、グレーやキャメルカラー、さらにチェック柄など、幅広いチェスターコートで賑わう冬のストリートは、さながら春を先取りしたかのような鮮やかさ。

冬に必須の小物であるマフラー&ストールを取り入れることで、より多層的な着こなしに仕上げるテクニックも見受けられ、明らかにストリートのセンスが底上げされてきていることを実感できる。

 

 

 

 

また、この号注目の特集記事として『“売れ筋”で作る着こなし流儀』を挙げたい。

2017年当時、BITTER STOREで売り上げ上位TOP10にあったアイテムを実際に着こなすという

ストアユーザーにとってもうれしい企画は、「BITTER STORE PRESENTS」と銘打っているだけあって完全リアルなトレンドサンプル。

ここでもワンツーフィニッシュを飾ったのがコート、そしてMA-1だった。

MA-1の息の長さには目を見張るが、ワッペンで装飾したカジュアルなキャバリアMA-1がまたソソる!

「ぜひ、再販していただきたい……」とは、東宮局長の談である。

 

 

 

最も寒い時季である2月を見据えた誌面構成は、まさに「冬ファッションのバイブル」的存在。

この号で紹介しているスタイリングは3年前のものだが、サイジングや配色、柄の組み合わせなど、流行に左右されない普遍的なポイントが、誌面の行間から滲み出ている。

それら“トレンドの核”を押さえることが、ファッショニスタに到達するための源流となることだろう。

今年の冬は、どんなトレンドが渋谷のストリートを賑わすのか――。

今から期待したい。

 

 

 

井上 晋太郎