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【バックナンバープレイバック Vol.32】

By inoue, 2019-12-25

32回目となる今回、ビターバックナンバーでは2018年2月・3月合併号を取り上げてみたい。

 

夏と年末恒例のストリートスナップスペシャルが今回のメイン企画。

ちょうど2年前のトレンドを垣間みていこう。

 

 

 

 

表紙はAMIを中心に、ファッショニスタ達のコーディネートをレイアウトしたデザイン。

文字通り、ストリートを闊歩する東京ファッショニスタ達の着こなし実例が誌面に詰まった内容。

格好のスタイルサンプルがいかにも多数掲載されている感が伝わってきて、読者的にも期待感が湧く構成となっている。

白地をバックに、水色のロゴでデザインされた表紙は、重い印象になりがちな冬季発売号のイメージを覆してくれる。

 

 

 

 

見開きの扉では、SHINTARO&AMIの2人をメインに、ファッショニスタ達の全身コーデが切り抜きで封入。

表紙と同じく白背景を軸に、黒のロゴで決めた冬らしいすっきりとしたページの魅せ方が、ファッショナブルなテイストを醸し出している。

 

 

 

 

ページ内では所々にクローズアップされるメンバーがいるのがスナップ特集号の見どころの1つであるが、表紙にも起用されたAMIのスタイリングは今も色褪せることないほどの、隙のない仕上がり。

ユナイテッド・アローズのダブルライダースをタウンユーズに着こなした2パターンのコーデは、どちらも頭の先から足の先までお手本にしたい計算されたバランス感覚は、まさにお見事!と言う他ない。

 

 

 

 

一生もののクオリティを誇る「カナダグース」のダウンを着こなすカズのスタイリングは、ストリート風な仕上がり。

ブランドに頼らず、さりげない普段使いを見せつけてくれた。

編集部が用意したウェアを着用する従来のファッション企画とは異なる、ビターモデルたちの正真正銘の私服は、それぞれのセンスや好みが色濃く反映されていて、読み応えも抜群である。

 

 

 

 

いつものスナップでお馴染みの常連モデル達たちから、アパレルブランドのデザイナーまで、幅広いファッションマスターが登場しているのが、スナップ特集企画の醍醐味の1つ。

ストリートのトレンドを担っている彼らの着こなしは、当時の旬だけでなく普遍的なオシャレの基本というものに気づかさせてくれるはず。

個人的には、かつて冬の足元を飾る定番だったブーツ系の履物は廃れ、スニーカー率の高さが目についた。

そんなところにも、当時の(と言っても、たかだか2年前の話ですが……汗)オシャレ人たちの《実用性を重んじた》着こなしのポイントが窺える。

 

 

 

 

スナップ記事がメインの合併号、他の企画に目を向けてみると、ビターモデルの1WEEKコーデという連載企画もしっかり掲載されている。

スナップと企画的に丸かぶりなのは、この際スルーして欲しい(笑)。

5回目となるこの号での主役は、小顔&スタイルの良さが読者の憧れを集めるコウタロウ。

「スタイルの良い奴は、何を着ても似合う」という“ファッションの真理”を、改めて思い知らされる(笑)。

 

 

 

 

意外なことに今回が初めての合併号となったビターだが、冬のオシャレ野郎たちが目白押しということもあってか、好調な実売数を達成した号となった。

かつて雑誌の編集やアパレル関係者の提唱によって、ストリートのトレンドは確立されてきた。

しかし、近年はよりリアルに、実際のストリートから流行が発信される傾向が色濃くなっている。

そんな時代の変遷をヒシヒシと感じさせる合併号、とも言えるだろう。

 

現在、渋谷スクランブルスクエアもOPENして、日毎に『大人の街』へ変貌を遂げる渋谷。

しかし、今なお若者たちの流行は、この街から生み出されている。

新たな時代『令和』となった今、渋谷の街はどうなっていくのか?

そして、この街でオシャレを磨いたファッショニスタたちはどこへ向かうのか――?

2020年も、渋谷&ビタ男たちの動向に要注目ですっ!

 

 

井上 晋太郎